スペイン&ラテンアメリカ映画

ここではスペインと中南米の映画を紹介します。

他の国との合作作品も含まれています。
〜★★★★★は私のお気に入り度です。


★★★★『エル・ニド』 (EL NIDO
1980年、スペイン
言語:スペイン語
監督:ハイメ・デ・アルミニャン
出演:アナ・トレント、エクトル・アルテリオ
妻と死に別れた初老の男。ひっそりと森の中の屋敷で暮らしていた彼は、ある日13歳の少女と知り合います。
二人は互いにひかれていき、やがて永遠の愛を誓うのですが...。

透明感のある、しっとりとした美しい映画です。


★★★★★『南東からきた男』 (HOMBRE MIRANDO AL SUDESTE
1986年、アルゼンチン
言語:スペイン語
監督:エリセオ・スビエラ
出演:ロレンソ・キンテロス、ウゴ・ソト、イネース・ベルネンゴ
とある精神病院。ある朝、患者が突然ひとり増えていました。その男は宇宙船で地球にやってきたと担当医師デニスに
語ります。毎日南東を向いてどこかと「交信」する彼は、ただの精神異常者ではなさそうです。
一体何者なのか。苦悩するデニスは彼と話し、彼のことを探ろうとするうちに、自分自身の変化に気づいていきます。

不思議な映画です。超能力シーンがあるなど、SFめいているのですが、同時に深い人間ドラマでもあります。
個人的には、「第九」のシーンが好きで、何度見ても感動します。


                                             

★★★★★『神経衰弱ぎりぎりの女たち』 (MUJERES AL BORDE DE UN ATAQUE DE NERVIOS
1988年、スペイン
言語:スペイン語
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:カルメン・マウラ
映画の吹き替えを仕事にするぺパ。彼女の恋人イヴァンはプレイボーイなので、ぺパはヤキモチで神経がおかしくなりそう。
ある日そんなぺパの元にイヴァンの昔の恋人やらその息子やら今の彼女だという女性やらが次々と押しかけ、大騒動。
で、イヴァンはどこに?

もう大爆笑の連続です。こんな楽しい映画は見たことがないです。
この映画がきっかけでアルモドバルの大ファンになりました。



★★★★『苺とチョコレート』 (FRESA Y CHOCOLATE
1993年、キューバ・メキシコ・スペイン
言語:スペイン語
監督:トマス・グティエレス・アレア
出演:ホルヘ・ペルゴリア、ウラディミール・クルス
大学生ダビドは「超」がつくほど生真面目な男。まじめすぎてガールフレンドにふられてしまった彼が
チョコレートのアイスクリームを食べていると近づいてきたのがディエゴでした。
苺のアイスクリームを食べるディエゴを見て「ゲイだ」と嫌悪感を抱くダビド。
しかしやがて彼らの間には美しい友情が育っていきます。キューバの社会や同性愛者の問題など、
考えさせられる部分も多い、とっても素敵な映画です。ラストシーンが泣けます。



★★★★『公園からの手紙』 (CARTAS DEL PARQUE
1988年、キューバ・スペイン
言語:スペイン語
監督:トマス・グティエレス・アレア
出演:ヴィクトル・ラプラーセ
空を飛びたくて気球を作ったりしている若者フアンが美しい女性マリアに一目惚れします。
でも、彼は手紙が書けないので、素敵なラブレターを書いてほしいと代書屋ペドロに頼みます。
ペドロは彼らのやり取りを代筆しているうちに、マリアに惚れてしまいます...。

現代版「シラノ・ド・ベルジュラック」といったところでしょうか。美しい映像で綴る、静かな恋の物語です。